鷹の楽しい（？）休日その１５

久しぶりの更新です。
鷹の楽しい（？）休日その１５

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夕方になって俺と花梨は帰る事にした。

そこで一つ問題が・・・
俺は堂々と寮の出入り口から出れるけど
花梨はどうしよう・・・・・・・。

大和と花梨と三人で考えていたら
棘田氏が不思議そうに聞いてきた

「そういえばお前どうやってこの寮にはいれたんだよ？」

「あ・・・その・・・・・・」

「ははは☆俺が木の上から花梨をほおり投げて、鷹が・・・」

「ベランダで受け止めた」

その後、俺と大和は棘田氏に
２０分ぐらい怒られた・・・本気で。
・・・・人間って２０分もこんなにしゃべりながら
怒れるものなんだなぁ・・・

「い、棘田先輩・・・・！！私が寮に入りたいって言ったからあかんのです・・・・・！！
大和くんも鷹くんも親切心で・・・・・・」

「馬鹿！下手したら大怪我してたかもしれないんだぞ！
お前も遊びにきてんじゃねぇよ！」

「うっ・・・・・すみません・・・・」

今度は花梨につめより怒り始めた棘田氏・・・
泣きそうな花梨・・・・

心配してるのはよくわかったけど
そんなに怒らなくてもいいじゃないか・・・・
俺が棘田氏をとめようとしたら

「棘田氏！花梨がここに来たのは君のせいでもあるんだよ？」

大和が棘田氏と花梨の間に入って言った。

「な、なんで俺のせいなんだよ？」

「花梨は棘田氏の住んでるところが気になったんだ、
だから寮に入りたかった・・・・」

驚く棘田氏と驚く花梨

「・・・そうなのかよ？」

「・・・・・そ、その私・・・・昨日借りたハンカチ・・・・・
返しにきただけやったんですが・・・・・・・」

「・・・・・・違うじゃねぇか！！！！」

「ははは☆残念だったね棘田氏☆」

「・・・・・・残念じゃねぇし！！！！・・・・・・じゃあ・・・・ハンカチ返せよ」

「ややや・・・・・そのぉ・・・・」

「なんだよわざわざその為にきたんだろ？」

「ハンカチ・・・・・さきほど汚してしまいまして・・・・・」

花梨はしわしわになったハンカチを申し訳なさそうに手のひらにのせてみせた


あ・・・・俺の牛乳ふいてくれたハンカチ・・・・・・・・


「・・・なんで・・・くさい・・・・・？」

「ご・・・・・ごめんなさい・・・・！！！！もっかい洗濯してお返しするんで！！！！」

「もういい！お前にやる！！！！！」

「えっそんな！！」

「いらないなら捨てとけ」

「い、いただきます！！！！」

花梨は嬉しそうに牛乳くさいハンカチを握りしめた。

「ありがとうございます棘田先輩・・・一生大事にします/////」

「・・・・・っ・・・そんな大事にするもんかよ？/////」

花梨にうっとり微笑まれ
かすかに頬をそめてそっぽ向く棘田氏・・・・・・・・

・・・・・・男が頬をそめるって・・・・・・どうなの？

呆れながらそんな光景を見ていた俺の目の前に
何やら空色のハギレが現れた。

「・・・・・え？」

「はい、これ鷹に☆」

ハギレを目でたどっていくと大和がにこにこと差し出していた。

「ブックカバーつくってみたよ☆」

大和・・・・・・・・・・・さっき縫ってたのこれ・・・・？

ハギレ・・・もといブックカバーを受け取り・・・・・
俺は不覚にも・・・・頬をそめてしまった。


つづきます。